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○資料編(関係法令等) 第3次函館市男女共同参画基本計画「はこだて輝きプラン」 | 函館市

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目次  前文

 第1章 総則(第1条−第7条)

 第2章 男女共同参画の推進に関する基本的施策(第8条−第14条)  第3章 男女共同参画苦情処理委員(第15条−第18条)

 第4章 男女共同参画審議会(第19条−第23条)  第5章 雑則(第24条)

 附則

 個人の尊重と法の下の平等を定める日本国憲法の下で,男女の平等を実現するために,女子に対するあらゆる 形態の差別の撤廃に関する条約採択などの国際社会の取組とも連動して,国や北海道において男女共同参画社会 基本法や北海道男女平等参画推進条例が制定されるなど,法制度の整備が進められてきました。

 私たちのまち函館市においても,女性センターを中心とする各種事業活動や男女共同参画に関する基本的計画 である「はこだてプラン21」の策定など,男女の意識改革の実現を図る施策において,男女共同参画の実現に 向けた様々な努力を行ってきました。

 しかしながら,男女の人権の尊重に関する認識がいまだ十分であるとはいえず,性別による固定的な役割分担 意識およびそれに基づく慣習等が存在していることから,男女共同参画社会の実現には,なお一層の努力が必要 です。

 更に,大都市と比べて少子高齢化がより急速に進んでいる市においては,次世代を担う青少年の健全な育成を 図るためにも,男女共同参画の理念に基づいたまちづくりを進めていくことが,21世紀における最重要課題と なっています。

 このような現状を踏まえ,課題の解決に向けた取組を進めるための基本的な考え方を明らかにすることによ り,男女共同参画社会の実現を目指し,この条例を制定します。

第1章 総則

(目的)

第1条 この条例は,男女共同参画の推進に関し,基本理念を定め,市,市民および事業者の責務を明らかにす るとともに,市の施策の基本となる事項を定めることにより,男女共同参画を総合的かつ計画的に推進し, もって男女共同参画社会を実現することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において,次の各号に掲げる用語の意義は,当該各号に定めるところによる。

 (1) 男女共同参画 男女が,性別にかかわりなく個人として尊重され,社会の対等な構成員として,自らの 意思によって,社会のあらゆる分野(家庭,職場,学校,地域その他の社会のあらゆる分野をいう。以下 同じ。)において,その個性と能力を十分に発揮する機会が確保され,男女が均等に政治的,経済的,社 会的および文化的な利益を享受することができ,かつ,共に責任を担うことをいう。

 (2) 積極的格差是正措置 前号に規定する機会に係る男女間の格差を解消するため必要な範囲内において, 男女のいずれか一方に対し,その機会を積極的に提供することをいう。

 (3) セクシュアル・ハラスメント 他の者に対し,その意に反して性的な言動を行うことにより,当該者の 就業等における生活環境を害して不快な思いや体験をさせることまたは性的な言動を受けた者の対応によ り当該者に不利益を与えることをいう。

 (4) ドメスティック・バイオレンス 夫婦,恋人等の男女間における身体的または精神的な苦痛を与える暴 力的行為をいう。

(基本理念)

第3条 男女共同参画は,次に掲げる基本理念にのっとり推進されなければならない。

 (1) 男女が一人の自立した個人として尊厳が重んぜられること,直接的にも間接的にも男女が性別による差 別的取扱いを受けないこと,男女が共に社会的文化的に形成された性別にとらわれず個人として能力を発 揮する機会が確保されることその他の男女の人権が尊重されること。

 (2) 社会における制度または慣行が,性別による固定的な役割分担等を反映して,男女の社会における活動 の選択に対して中立でない影響を及ぼすことにより,男女共同参画を阻害する要因となるおそれがあるこ とを考慮し,社会における制度または慣行が男女の社会における活動の選択に対して及ぼす影響をできる 限り中立なものとするように配慮しなければならないこと。

 (3) 男女が,社会の対等な構成員として,市における政策または事業者における方針の立案および決定に共 同して参画する機会が確保されること。

函館市男女共同参画推進条例

平成17年3月25日条例第15号

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 (4) 家族を構成する男女が,相互の協力と社会の支援の下に,子の養育,家族の介護その他の家庭生活にお ける活動について家族の一員としての役割を円滑に果たし,かつ,家庭以外の社会のあらゆる分野におけ る活動を行うことができるようにすること。

 (5) 男女が互いの性について,理解を深め,尊重し合うことにより,生涯にわたり人格の尊厳を保つことが できるようにすること。

 (6) 男女共同参画の推進が国際社会における取組と密接な関係を有していることを考慮し,国際社会におけ る取組を踏まえながら行われること。

(市の責務)

第4条 市は,前条に定める基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり,男女共同参画の推進に関する 施策(積極的格差是正措置を含む。以下同じ。)を総合的かつ計画的に策定し,および実施しなければならな い。

2 市は,男女共同参画の推進に当たっては,市民,事業者,国および他の地方公共団体との密接な連携を図ら なければならない。

(市民の責務)

第5条 市民は,基本理念にのっとり,社会のあらゆる分野において,男女共同参画の推進に積極的かつ主体的 に取り組むとともに,市が実施する男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努めなければならない。 (事業者の責務)

第6条 事業者は,基本理念にのっとり,その事業活動において,男女共同参画の推進に自ら積極的に取り組む とともに,市が実施する男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努めなければならない。

(性別による権利侵害の禁止)

第7条 何人も,社会のあらゆる分野において,性別を理由とする差別的取扱い,セクシュアル・ハラスメント およびドメスティック・バイオレンスを行ってはならない。

第2章 男女共同参画の推進に関する基本的施策

(基本計画)

第8条 市長は,男女共同参画の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための基本的な計画(以下 「基本計画」という。)を策定しなければならない。

2 市長は,基本計画を策定するに当たっては,あらかじめ,市民および事業者の意見を反映することができる ように必要な措置を講じなければならない。

3 市長は,基本計画を策定するに当たっては,あらかじめ,函館市男女共同参画審議会の意見を聴かなければ ならない。

4 市長は,基本計画を策定したときは,遅滞なく,これを公表しなければならない。 5 前3項の規定は,基本計画の変更について準用する。

(施策の策定に当たっての配慮)

第9条 市は,男女共同参画に影響を及ぼすと認められる施策を策定し,および実施するに当たっては,男女共 同参画の推進に配慮しなければならない。

(附属機関等における男女共同参画の推進)

第10条 市は,附属機関その他の諮問機関の委員の委嘱を行う場合には,男女の均衡を図るよう努めるものと する。

(情報の提供等)

第11条 市は,男女共同参画の推進について,市民および事業者の理解を深めるため,社会のあらゆる分野に おいて,情報の提供,広報,啓発活動その他の適切な措置を講じなければならない。

(調査研究)

第12条 市は,男女共同参画の推進に関する施策の策定に必要な調査研究の推進に努めるものとする。 (実施状況等の公表)

第13条 市長は,毎年,男女共同参画の推進状況および男女共同参画の推進に関する施策の実施状況等につい て,公表するものとする。

(教育の推進)

第14条 市は,市民への基本理念の普及を図り,男女共同参画についての理解を深めるため,男女共同参画に 関する教育の推進その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとする。

2 市民は,生徒,児童および幼児(以下「生徒等」という。)に対し,基本理念の普及を図り,男女共同参画 についての理解を深めるため,家庭および地域において,男女共同参画の推進に関する教育を行うよう努めな ければならない。

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3 学校または保育所を設置し,または管理する者は,生徒等の発達段階に応じた男女共同参画に関する教育の 推進に努めなければならない。

4 市は,前2項の規定による男女共同参画に関する教育の推進を支援するため,情報の提供,助言その他の必 要な措置を講ずるよう努めなければならない。

第3章 男女共同参画苦情処理委員

(設置)

第15条 市長は,市民または事業者からの男女共同参画に関する申出について,次に掲げる事務を行わせるた め,函館市男女共同参画苦情処理委員(以下「苦情処理委員」という。)を置くものとする。

 (1) 男女共同参画に係る市の施策についての苦情(相談を含む。以下同じ。)に関する申出に対し,助言を すること。

 (2) 男女共同参画を阻害すると認められるものに関する申出に対し,助言をすること。

 (3) 第1号の申出に係る市の施策について,関係する市の機関に対し,資料の提出および説明を求め,なら びに意見を述べること。

(苦情等の申出等)

第16条 市民または事業者は,男女共同参画に係る市の施策についての苦情または男女共同参画を阻害すると 認められるもの(規則で定める事項を除く。)に関し,苦情処理委員に申し出ることができる。

2 苦情処理委員は,前項の規定による苦情の申出があった場合は,関係する市の機関に照会し,または当該機 関と連携を図りながら,適切かつ迅速な処理に努めるものとする。

3 苦情処理委員は,苦情等の処理状況について,市長に報告するものとする。 (苦情処理委員の責務)

第17条 苦情処理委員は,公正かつ適切にその職務を遂行しなければならない。

2 苦情処理委員は,職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も同様とする。

3 苦情処理委員は,苦情等の処理に当たっては,個人情報の保護について最大限の配慮をしなければならな い。

(規則への委任)

第18条 この章に定めるもののほか,苦情処理委員に関し必要な事項は,規則で定める。 第4章 男女共同参画審議会

(設置)

第19条 男女共同参画の推進について,市長の諮問に応じ,調査審議するため,函館市男女共同参画審議会 (以下「審議会」という。)を置く。

(所掌事務)

第20条 審議会は,次に掲げる事項について調査審議する。  (1) 基本計画に関する事項

 (2) 男女共同参画の推進に関する施策の実施状況  (3) その他男女共同参画の推進に関する事項

2 審議会は,前項に規定する事項に関し,市長に意見を述べることができる。 (組織)

第21条 審議会は,委員12人以内をもって組織する。

2 男女いずれか一方の委員の数は,委員の総数の10分の4未満であってはならない。 (委員)

第22条 委員は,次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。  (1) 学識経験のある者

 (2) 男女共同参画に関係する団体からの推薦による者  (3) 事業者を代表する者

 (4) 関係行政機関の職員  (5) 公募による者

2 委員の任期は,2年とする。ただし,委員が欠けた場合における補欠の委員の任期は,前任者の残任期間と する。

3 委員は,再任されることができる。 (規則への委任)

第23条 この章に定めるもののほか,審議会の運営に関し必要な事項は,規則で定める。

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第5章 雑則

(規則への委任)

第24条 この条例の施行に関し必要な事項は,規則で定める。 附 則

1 この条例は,平成17年4月1日から施行する。ただし,第3章および第4章ならびに附則第3項の規定 は,平成17年10月1日から施行する。

2 この条例の施行の際現に策定されている「はこだてプラン21」は,第8条の規定による手続を経て策定さ れた基本計画とみなす。

3 特別職の職員の給与等に関する条例(昭和40年函館市条例第22号)の一部を次のように改正する。 〔次のよう略〕

(5)

目次  前文

 第1章 総則(第1条−第12条)

 第2章 男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的施策(第13条−第20条)  第3章 男女共同参画会議(第21条−第28条)

 附則

 我が国においては,日本国憲法に個人の尊重と法の下の平等がうたわれ,男女平等の実現に向けた様々な取組 が,国際社会における取組とも連動しつつ,着実に進められてきたが,なお一層の努力が必要とされている。  一方,少子高齢化の進展,国内経済活動の成熟化等我が国の社会経済情勢の急速な変化に対応していく上で, 男女が,互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い,性別にかかわりなく,その個性と能力を十分に発揮す ることができる男女共同参画社会の実現は,緊要な課題となっている。

 このような状況にかんがみ,男女共同参画社会の実現を21世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置付 け,社会のあらゆる分野において,男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の推進を図っていくことが重要 である。

 ここに,男女共同参画社会の形成についての基本理念を明らかにしてその方向を示し,将来に向かって国,地 方公共団体及び国民の男女共同参画社会の形成に関する取組を総合的かつ計画的に推進するため,この法律を制 定する。

第1章 総則

(目的)

第1条 この法律は,男女の人権が尊重され,かつ,社会経済情勢の変化に対応できる豊かで活力ある社会を実 現することの緊要性にかんがみ,男女共同参画社会の形成に関し,基本理念を定め,並びに国,地方公共団体 及び国民の責務を明らかにするとともに,男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の基本となる事項を定 めることにより,男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。

(定義)

第2条 この法律において,次の各号に掲げる用語の意義は,当該各号に定めるところによる。

 (1) 男女共同参画社会の形成 男女が,社会の対等な構成員として,自らの意思によって社会のあらゆる分 野における活動に参画する機会が確保され,もって男女が均等に政治的,経済的,社会的及び文化的利益 を享受することができ,かつ,共に責任を担うべき社会を形成することをいう。

 (2) 積極的改善措置 前号に規定する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲内において,男女 のいずれか一方に対し,当該機会を積極的に提供することをいう。

(男女の人権の尊重)

第3条 男女共同参画社会の形成は,男女の個人としての尊厳が重んぜられること,男女が性別による差別的取 扱いを受けないこと,男女が個人として能力を発揮する機会が確保されることその他の男女の人権が尊重され ることを旨として,行われなければならない。

(社会における制度又は慣行についての配慮)

第4条 男女共同参画社会の形成に当たっては,社会における制度又は慣行が,性別による固定的な役割分担等 を反映して,男女の社会における活動の選択に対して中立でない影響を及ぼすことにより,男女共同参画社会 の形成を阻害する要因となるおそれがあることにかんがみ,社会における制度又は慣行が男女の社会における 活動の選択に対して及ぼす影響をできる限り中立なものとするように配慮されなければならない。

(政策等の立案及び決定への共同参画)

第5条 男女共同参画社会の形成は,男女が,社会の対等な構成員として,国若しくは地方公共団体における政 策又は民間の団体における方針の立案及び決定に共同して参画する機会が確保されることを旨として,行われ なければならない。

(家庭生活における活動と他の活動の両立)

第6条 男女共同参画社会の形成は,家族を構成する男女が,相互の協力と社会の支援の下に,子の養育,家族 の介護その他の家庭生活における活動について家族の一員としての役割を円滑に果たし,かつ,当該活動以外 の活動を行うことができるようにすることを旨として,行われなければならない。

(国際的協調)

第7条 男女共同参画社会の形成の促進が国際社会における取組と密接な関係を有していることにかんがみ,男 女共同参画社会の形成は,国際的協調の下に行われなければならない。

男女共同参画社会基本法

平成11年 6月23日 法律第 78号 改正 平成11年 7月16日 法律第102号 同    11年12月22日 同 第160号

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(国の責務)

第8条 国は,第3条から前条までに定める男女共同参画社会の形成についての基本理念(以下「基本理念」と いう。)にのっとり,男女共同参画社会の形成の促進に関する施策(積極的改善措置を含む。以下同じ。)を 総合的に策定し,及び実施する責務を有する。

(地方公共団体の責務)

第9条 地方公共団体は,基本理念にのっとり,男女共同参画社会の形成の促進に関し,国の施策に準じた施策 及びその他のその地方公共団体の区域の特性に応じた施策を策定し,及び実施する責務を有する。

(国民の責務)

第10条 国民は,職域,学校,地域,家庭その他の社会のあらゆる分野において,基本理念にのっとり,男女 共同参画社会の形成に寄与するように努めなければならない。

(法制上の措置等)

第11条 政府は,男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を実施するため必要な法制上又は財政上の措置 その他の措置を講じなければならない。

(年次報告等)

第12条 政府は,毎年,国会に,男女共同参画社会の形成の状況及び政府が講じた男女共同参画社会の形成の 促進に関する施策についての報告を提出しなければならない。

2 政府は,毎年,前項の報告に係る男女共同参画社会の形成の状況を考慮して講じようとする男女共同参画社 会の形成の促進に関する施策を明らかにした文書を作成し,これを国会に提出しなければならない。

第2章 男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的施策

(男女共同参画基本計画)

第13条 政府は,男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため,男女共 同参画社会の形成の促進に関する基本的な計画(以下「男女共同参画基本計画」という。)を定めなければな らない。

2 男女共同参画基本計画は,次に掲げる事項について定めるものとする。

 (1) 総合的かつ長期的に講ずべき男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の大綱

 (2) 前号に掲げるもののほか,男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進する ために必要な事項

3 内閣総理大臣は,男女共同参画会議の意見を聴いて,男女共同参画基本計画の案を作成し,閣議の決定を求 めなければならない。

4 内閣総理大臣は,前項の規定による閣議の決定があったときは,遅滞なく,男女共同参画基本計画を公表し なければならない。

5 前2項の規定は,男女共同参画基本計画の変更について準用する。 (都道府県男女共同参画計画等)

第14条 都道府県は,男女共同参画基本計画を勘案して,当該都道府県の区域における男女共同参画社会の形 成の促進に関する施策についての基本的な計画(以下「都道府県男女共同参画計画」という。)を定めなけれ ばならない。

2 都道府県男女共同参画計画は,次に掲げる事項について定めるものとする。

 (1) 都道府県の区域において総合的かつ長期的に講ずべき男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の大 綱

 (2) 前号に掲げるもののほか,都道府県の区域における男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を総合 的かつ計画的に推進するために必要な事項

3 市町村は,男女共同参画基本計画及び都道府県男女共同参画計画を勘案して,当該市町村の区域における男 女共同参画社会の形成の促進に関する施策についての基本的な計画(以下「市町村男女共同参画計画」とい う。)を定めるように努めなければならない。

4 都道府県又は市町村は,都道府県男女共同参画計画又は市町村男女共同参画計画を定め,又は変更したとき は,遅滞なく,これを公表しなければならない。

(施策の策定等に当たっての配慮)

第15条 国及び地方公共団体は,男女共同参画社会の形成に影響を及ぼすと認められる施策を策定し,及び実 施するに当たっては,男女共同参画社会の形成に配慮しなければならない。

(国民の理解を深めるための措置)

第16条 国及び地方公共団体は,広報活動等を通じて,基本理念に関する国民の理解を深めるよう適切な措置 を講じなければならない。

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(苦情の処理等)

第17条 国は,政府が実施する男女共同参画社会の形成の促進に関する施策又は男女共同参画社会の形成に影 響を及ぼすと認められる施策についての苦情の処理のために必要な措置及び性別による差別的取扱いその他の 男女共同参画社会の形成を阻害する要因によって人権が侵害された場合における被害者の救済を図るために必 要な措置を講じなければならない。

(調査研究)

第18条 国は,社会における制度又は慣行が男女共同参画社会の形成に及ぼす影響に関する調査研究その他の 男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の策定に必要な調査研究を推進するように努めるものとする。 (国際的協調のための措置)

第19条 国は,男女共同参画社会の形成を国際的協調の下に促進するため,外国政府又は国際機関との情報の 交換その他男女共同参画社会の形成に関する国際的な相互協力の円滑な推進を図るために必要な措置を講ずる ように努めるものとする。

(地方公共団体及び民間の団体に対する支援)

第20条 国は,地方公共団体が実施する男女共同参画社会の形成の促進に関する施策及び民間の団体が男女共 同参画社会の形成の促進に関して行う活動を支援するため,情報の提供その他の必要な措置を講ずるように努 めるものとする。

第3章 男女共同参画会議

(設置)

第21条 内閣府に,男女共同参画会議(以下「会議」という。)を置く。 (所掌事務)

第22条 会議は,次に掲げる事務をつかさどる。

 (1) 男女共同参画基本計画に関し,第13条第3項に規定する事項を処理すること。

 (2) 前号に掲げるもののほか,内閣総理大臣又は関係各大臣の諮問に応じ,男女共同参画社会の形成の促進 に関する基本的な方針,基本的な政策及び重要事項を調査審議すること。

 (3) 前2号に規定する事項に関し,調査審議し,必要があると認めるときは,内閣総理大臣及び関係各大臣 に対し,意見を述べること。

 (4) 政府が実施する男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の実施状況を監視し,及び政府の施策が男 女共同参画社会の形成に及ぼす影響を調査し,必要があると認めるときは,内閣総理大臣及び関係各大臣 に対し,意見を述べること。

(組織)

第23条 会議は,議長及び議員24人以内をもって組織する。 (議長)

第24条 議長は,内閣官房長官をもって充てる。 2 議長は,会務を総理する。

(議員)

第25条 議員は,次に掲げる者をもって充てる。

 (1) 内閣官房長官以外の国務大臣のうちから,内閣総理大臣が指定する者

 (2) 男女共同参画社会の形成に関し優れた識見を有する者のうちから,内閣総理大臣が任命する者 2 前項第2号の議員の数は,同項に規定する議員の総数の10分の5未満であってはならない。

3 第1項第2号の議員のうち,男女のいずれか一方の議員の数は,同号に規定する議員の総数の10分の4未 満であってはならない。

4 第1項第2号の議員は,非常勤とする。 (議員の任期)

第26条 前条第1項第2号の議員の任期は,2年とする。ただし,補欠の議員の任期は,前任者の残任期間と する。

2 前条第1項第2号の議員は,再任されることができる。 (資料提出の要求等)

第27条 会議は,その所掌事務を遂行するために必要があると認めるときは,関係行政機関の長に対し,監視 又は調査に必要な資料その他の資料の提出,意見の開陳,説明その他必要な協力を求めることができる。 2 会議は,その所掌事務を遂行するために特に必要があると認めるときは,前項に規定する者以外の者に対し

ても,必要な協力を依頼することができる。

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(政令への委任)

第28条 この章に定めるもののほか,会議の組織及び議員その他の職員その他会議に関し必要な事項は,政令 で定める。

附 則(平成11年6月23日法律第78号)抄 (施行期日)

第1条 この法律は,公布の日から施行する。 (男女共同参画審議会設置法の廃止)

第2条 男女共同参画審議会設置法(平成9年法律第7号)は,廃止する。 附 則 (平成11年7月16日法律第102号)抄

(施行期日)

第1条 この法律は,内閣法の一部を改正する法律(平成11年法律第88号)の施行の日から施行する。ただ し,次の各号に掲げる規定は,当該各号に定める日から施行する。

    (施行の日=平成13年1月6日)  (1) 略

 (2) 附則第10条第1項及び第5項,第14条第3項,第23条,第28条並びに第30条の規定公布の日 (委員等の任期に関する経過措置)

第28条 この法律の施行の日の前日において次に掲げる従前の審議会その他の機関の会長,委員その他の職員 である者(任期の定めのない者を除く。)の任期は,当該会長,委員その他の職員の任期を定めたそれぞれの 法律の規定にかかわらず,その日に満了する。

 (1)から(10)まで 略  (11) 男女共同参画審議会 (別に定める経過措置)

第30条 第2条から前条までに規定するもののほか,この法律の施行に伴い必要となる経過措置は,別に法律 で定める。

附 則 (平成11年12月22日法律第160号)抄 (施行期日)

第1条 この法律(第2条及び第3条を除く。)は,平成13年1月6日から施行する。ただし,次の各号に掲 げる規定は,当該各号に定める日から施行する。

(以下略)

(9)

目次  前文

 第1章 総則(第1条−第7条)

 第2章 男女平等参画の推進に関する基本的施策等   第1節 基本計画(第8条)

  第2節 男女平等参画の推進に関する基本的施策(第9条−第17条)   第3節 道民等からの申出(第18条)

 第3章 北海道男女平等参画苦情処理委員(第19条−第22条)  第4章 北海道男女平等参画審議会(第23条−第31条)  附則

 個人の尊重と法の下の平等がうたわれている日本国憲法の下で,我が国における男女平等の実現に向けた取組 は,女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約を軸とした国際的な取組と連動して,法制度を整備す ることにより進められてきた。

 しかしながら,女性に対する暴力やセクシュアル・ハラスメントなどの人権侵害,表面上は異なる扱いをして いないが結果として一方の性に差別的な効果をもたらすいわゆる間接差別を含めた男女の差別的な取扱い及び社 会慣習の上での性別による役割分担意識の問題が社会のあらゆる分野において依然として存在している。  こうした男女平等が完全に実現しているとはいえない状況において,男女が互いにその人権を尊重しつつ責任 も分かち合い,性別にかかわりなく,その個性と能力を十分に発揮することができる社会の実現は,緊要な課題 である。

 このため,私たちは,男女共同参画社会基本法が男女共同参画社会の実現を21世紀の我が国社会を決定する 最重要課題と位置付けていることを踏まえながら,都市と広大な農山漁村地域が混在する北海道の地域性に配慮 しつつ,職場,学校,地域,家庭その他の社会のあらゆる分野において,男女平等参画の推進を図っていくこと が必要である。

 このような考え方に立って,男女平等参画の推進に積極的に取り組むことにより,男女が平等に社会のあらゆ る分野における活動に参画して共に責任を担うとともに政治的,経済的,社会的及び文化的利益を享受すること ができる男女平等参画社会を実現するため,この条例を制定する。

第1章 総則

(目的)

第1条 この条例は,男女平等参画の推進に関し,基本理念を定め,並びに道,道民及び事業者の責務を明らか にするとともに,道の基本的施策について必要な事項を定めることにより,男女平等参画の推進に関する施策 (積極的改善措置を含む。以下同じ。)を総合的かつ計画的に推進し,もって男女平等参画社会を実現するこ とを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において,次の各号に掲げる用語の意義は,当該各号に定めるところによる。

 (1) 男女平等参画 男女が,その人権を尊重され,社会の対等な構成員として,社会的文化的に形成された 性別にとらわれず,自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保されるこ とにより,男女が平等に政治的,経済的,社会的及び文化的利益を享受することができ,かつ,共に責任 を担うことをいう。

 (2) 積極的改善措置 前号に規定する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲内において,男女 のいずれか一方に対し,当該機会を積極的に提供することをいう。

 (3) セクシュアル・ハラスメント 他の者に対し,その意に反した性的な言動を行うことにより,当該者の 就業等における環境を害して不快な思いをさせること又は性的な言動を受けた者の対応により当該者に不 利益を与えることをいう。

(基本理念)

第3条 男女平等参画の推進は,男女が共に1人の自立した個人として尊厳が重んぜられること,直接的にも間 接的にも男女が性別による差別的取扱いを受けないこと,男女が共に社会的文化的に形成された性別にとらわ れず個人として能力を発揮する機会が確保されることその他の男女の人権が尊重されることを旨として,行わ なければならない。

2 男女平等参画の推進に当たっては,社会における制度又は慣行が,性別による固定的な役割分担等を反映し て,男女の社会における活動の選択に対して中立でない影響を及ぼすことにより,男女平等参画を阻害する要 因となるおそれがあることを考慮し,社会における制度又は慣行が男女の社会における活動の選択に対して及 ぼす影響をできる限り中立なものとするように配慮しなければならない。

北海道男女平等参画推進条例

平成13年3月30日条例第6号

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3 男女平等参画の推進は,男女が,社会の対等な構成員として,道における政策又は事業者における方針の立 案及び決定に平等に参画する機会が確保されることを旨として,行わなければならない。

4 男女平等参画の推進は,家族を構成する男女が,相互の協力と社会の支援の下に,子の養育,家族の介護そ の他の家庭生活における活動について家族の一員としての役割を円滑に果たし,かつ,家庭以外の職場,学 校,地域その他の社会のあらゆる分野における活動を行うことができるようにすることを旨として,行わなけ ればならない。

5 男女平等参画の推進が国際社会における取組と密接な関係を有していることを考慮し,男女平等参画の推進 は,国際社会における取組を踏まえながら行わなければならない。

(道の責務)

第4条 道は,前条に定める基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり,男女平等参画の推進に関する 施策を総合的かつ計画的に策定し,及び実施する責務を有する。

2 道は,男女平等参画を推進するに当たっては,国,都府県及び市町村との緊密な連携を図らなければならない。 (道民の責務)

第5条 道民は,職場,学校,地域,家庭その他の社会のあらゆる分野において,基本理念にのっとり,男女平 等参画の推進に寄与するとともに,道が実施する男女平等参画の推進に関する施策に協力するよう努めなけれ ばならない。

(事業者の責務)

第6条 事業者は,事業活動を行うに当たり,基本理念にのっとり,男女平等参画の推進に自ら積極的に取り組 むとともに,道が実施する男女平等参画の推進に関する施策に協力する責務を有する。

(性別による権利侵害の禁止)

第7条 何人も,職場,学校,地域,家庭その他の社会のあらゆる分野において,性別を理由として直接的にも 間接的にも差別的な取扱いをしてはならない。

2 何人も,職場,学校,地域,家庭その他の社会のあらゆる分野において,セクシュアル・ハラスメントを 行ってはならない。

3 何人も,職場,学校,地域,家庭その他の社会のあらゆる分野において,男女平等参画を阻害する暴力的行 為(精神的に著しく苦痛を与える行為を含む。)を行ってはならない。

第2章 男女平等参画の推進に関する基本的施策等

  第1節 基本計画

第8条 知事は,男女平等参画の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため,男女平等参画の推進 に関する基本的な計画(以下「基本計画」という。)を定めなければならない。

2 基本計画は,次に掲げる事項について定めるものとする。

 (1) 総合的かつ長期的に講ずべき男女平等参画の推進に関する施策の大綱  (2) 男女の人権の尊重に関する事項

 (3) 男女平等参画の普及啓発に関する事項

 (4) 道が設置する附属機関の委員等の男女の構成割合に関する事項

 (5) 前各号に掲げるもののほか,男女平等参画の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために必 要な事項

3 知事は,基本計画を定めるに当たっては,あらかじめ,道民の意見を反映することができるよう必要な措置 を講じなければならない。

4 知事は,基本計画を定めるに当たっては,あらかじめ,北海道男女平等参画審議会の意見を聴かなければな らない。

5 知事は,基本計画を定めたときは,遅滞なく,これを公表しなければならない。 6 前3項の規定は,基本計画の変更について準用する。

  第2節 男女平等参画の推進に関する基本的施策

(道が設置する附属機関等における男女平等参画の推進)

第9条 道は,その設置する附属機関等の委員等を任命する場合には,積極的改善措置を講ずることにより,で きる限り男女の均衡を図るよう努めるものとする。

(施策の策定等に当たっての配慮)

第10条 道は,男女平等参画に影響を及ぼすと認められる施策を策定し,及び実施するに当たっては,男女平 等参画の推進に配慮しなければならない。

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(道民等の理解を深めるための措置)

第11条 道は,情報提供,広報活動及びあらゆる教育の機会を通じて,基本理念に関する道民及び事業者(以 下「道民等」という。)の理解を深めるよう,職場,学校,地域,家庭その他の社会のあらゆる分野におい て,適切な措置を講じなければならない。

(事業者への協力の依頼)

第12条 知事は,必要があると認める場合には,事業者に対し,雇用その他の事業活動における男女平等参画 の実態を把握するための調査について,協力を求めることができる。

(調査研究)

第13条 道は,男女平等参画の推進に関する施策の策定に必要な調査研究を推進するよう努めるものとする。 (道民の活動等に対する支援)

第14条 道は,男女平等参画の推進に関し,道民等が行う活動及び市町村が実施する施策を支援するため,情 報の提供その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとする。

2 道は,道民及び民間の団体が行う男女平等参画の推進に関する活動を支援するための拠点となる施設を設置 するものとする。

(推進体制の整備)

第15条 道は,男女平等参画の推進に関する施策を総合的かつ効果的に実施するため,必要な推進体制を整備 するものとする。

(財政上の措置)

第16条 道は,男女平等参画の推進に関する施策を推進するため,必要な財政上の措置を講ずるよう努めるも のとする。

(公表)

第17条 知事は,毎年,男女平等参画の推進状況及び男女平等参画の推進に関して講じた施策の実施状況につ いて,公表しなければならない。

  第3節 道民等からの申出

第18条 道民等は,男女平等参画を阻害すると認められるものがあるとき,又は男女平等参画に必要と認めら れるものがあるときは,知事に申し出ることができる。

2 知事は,前項の規定による申出を受けたときは,関係機関と連携し,適切かつ迅速な措置を講ずるものとす る。

第3章 北海道男女平等参画苦情処理委員

(設置)

第19条 知事は,道民等からの男女平等参画に関する申出について,次に掲げる事務を行わせるため,北海道 男女平等参画苦情処理委員(以下「苦情処理委員」という。)を置くものとする。

 (1) 男女平等参画に係る道の施策についての苦情に関する申出に対し,助言をすること。  (2) 男女平等参画を阻害すると認められるものに関する申出に対し,助言をすること。  (3) 第1号の苦情に係る施策について,関係する道の機関に対し,意見を述べること。 (苦情等の申出)

第20条 道民等は,男女平等参画に係る道の施策についての苦情及び男女平等参画を阻害すると認められるも のに関し,苦情処理委員に申し出ることができる。

(助言等)

第21条 苦情処理委員は,前条の規定による申出があったときは,申し出たものに対し,助言を行うことがで きる。

2 苦情処理委員は,前項の申出が男女平等参画に係る道の施策についての苦情であるときは,関係する道の機 関に対し,意見を述べることができる。

(知事への委任)

第22条 この章に定めるもののほか,苦情処理委員の事務に関し必要な事項は,知事が定める。 第4章 北海道男女平等参画審議会

(設置)

第23条 男女平等参画の推進を図るため,知事の附属機関として,北海道男女平等参画審議会(以下「審議 会」という。)を置く。

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(所掌事項)

第24条 審議会の所掌事項は,次のとおりとする。

 (1) 知事の諮問に応じ,男女平等参画の推進に関する重要事項を調査審議すること。  (2) 前号に掲げるもののほか,この条例の規定によりその権限に属させられた事務 2 審議会は,男女平等参画の推進に関し必要と認める事項を知事に建議することができる。 (組織)

第25条 審議会は,委員15人以内で組織する。

2 男女いずれの委員の数も委員の総数の10分の4未満であってはならない。 (委員)

第26条 委員は,次に掲げる者のうちから,知事が任命する。この場合において,第5号に掲げる者について は,委員の総数の10分の4以内とする。

 (1) 学識経験のある者

 (2) 男女平等参画に関係する団体の役職員  (3) 事業者を代表する者

 (4) 市町村の職員又は市町村の連絡調整を図る団体の役職員  (5) 公募に応じた者

2 知事は,委員の任命に当たっては,特定の地域に偏らないように配慮するものとする。

3 委員の任期は,2年とする。ただし,委員が欠けた場合における補欠の委員の任期は,前任者の残任期間と する。

4 委員は,再任されることができる。 (会長及び副会長)

第27条 審議会に会長及び副会長を置く。 2 会長及び副会長は,委員が互選する。 3 会長は,審議会を代表し,会務を総理する。

4 副会長は,会長を補佐し,会長に事故があるときは,その職務を代理する。 (会議)

第28条 審議会の会議は,会長が招集する。

2 審議会は,委員の2分の1以上が出席しなければ,会議を開くことができない。

3 会議の議事は,出席した委員の過半数で決し,可否同数のときは,会長の決するところによる。 (特別委員)

第29条 審議会は,特別の事項を調査審議させるため必要があるときは,特別委員を置くことができる。 2 特別委員は,知事が任命する。

3 特別委員は,当該特別の事項に関する調査審議が終了したときは,解任されるものとする。 (専門部会)

第30条 審議会は,その定めるところにより,専門部会を置くことができる。 2 専門部会に部会長を置き,会長が指名する委員がこれに当たる。

3 専門部会に属すべき委員及び特別委員は,会長が指名する。 (会長への委任)

第31条 この章に定めるもののほか,審議会の運営に関し必要な事項は,会長が審議会に諮って定める。 附 則

 この条例は,平成13年4月1日から施行する。ただし,第4章の規定は平成13年7月1日から,第3章の 規定は同年10月1日から施行する。

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目次

 第1章 総則(第1条−第4条)  第2章 基本方針等(第5条・第6条)  第3章 事業主行動計画等

  第1節 事業主行動計画策定指針(第7条)   第2節 一般事業主行動計画(第8条−第14条)   第3節 特定事業主行動計画(第15条)

  第4節 女性の職業選択に資する情報の公表(第16条・第17条)

 第4章女性の職業生活における活躍を推進するための支援措置(第18条−第25条)  第5章雑則(第26条−第28条)

 第6章罰則(第29条−第34条) 附則

第1章 総則

(目的)

第1条 この法律は,近年,自らの意思によって職業生活を営み,又は営もうとする女性がその個性と能力を十 分に発揮して職業生活において活躍すること(以下「女性の職業生活における活躍」という。)が一層重要と なっていることに鑑み,男女共同参画社会基本法(平成11年法律第78号)の基本理念にのっとり,女性の 職業生活における活躍の推進について,その基本原則を定め,並びに国,地方公共団体及び事業主の責務を明 らかにするとともに,基本方針及び事業主の行動計画の策定,女性の職業生活における活躍を推進するための 支援措置等について定めることにより,女性の職業生活における活躍を迅速かつ重点的に推進し,もって男女 の人権が尊重され,かつ,急速な少子高齢化の進展,国民の需要の多様化その他の社会経済情勢の変化に対応 できる豊かで活力ある社会を実現することを目的とする。

(基本原則)

第2条 女性の職業生活における活躍の推進は,職業生活における活躍に係る男女間の格差の実情を踏まえ,自 らの意思によって職業生活を営み,又は営もうとする女性に対する採用,教育訓練,昇進,職種及び雇用形態 の変更その他の職業生活に関する機会の積極的な提供及びその活用を通じ,かつ,性別による固定的な役割分 担等を反映した職場における慣行が女性の職業生活における活躍に対して及ぼす影響に配慮して,その個性と 能力が十分に発揮できるようにすることを旨として,行われなければならない。

2 女性の職業生活における活躍の推進は,職業生活を営む女性が結婚,妊娠,出産,育児,介護その他の家庭 生活に関する事由によりやむを得ず退職することが多いことその他の家庭生活に関する事由が職業生活に与え る影響を踏まえ,家族を構成する男女が,男女の別を問わず,相互の協力と社会の支援の下に,育児,介護そ の他の家庭生活における活動について家族の一員としての役割を円滑に果たしつつ職業生活における活動を行 うために必要な環境の整備等により,男女の職業生活と家庭生活との円滑かつ継続的な両立が可能となること を旨として,行われなければならない。

3 女性の職業生活における活躍の推進に当たっては,女性の職業生活と家庭生活との両立に関し,本人の意思 が尊重されるべきものであることに留意されなければならない。

(国及び地方公共団体の責務)

第3条 国及び地方公共団体は,前条に定める女性の職業生活における活躍の推進についての基本原則(次条及 び第5条第1項において「基本原則」という。)にのっとり,女性の職業生活における活躍の推進に関して必 要な施策を策定し,及びこれを実施しなければならない。

(事業主の責務)

第4条 事業主は,基本原則にのっとり,その雇用し,又は雇用しようとする女性労働者に対する職業生活に関 する機会の積極的な提供,雇用する労働者の職業生活と家庭生活との両立に資する雇用環境の整備その他の女 性の職業生活における活躍の推進に関する取組を自ら実施するよう努めるとともに,国又は地方公共団体が実 施する女性の職業生活における活躍の推進に関する施策に協力しなければならない。

第2章 基本方針等

(基本方針)

第5条 政府は,基本原則にのっとり,女性の職業生活における活躍の推進に関する施策を総合的かつ一体的に 実施するため,女性の職業生活における活躍の推進に関する基本方針(以下「基本方針」という。)を定めな ければならない。

女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(抄)

平成27年9月4日 法律第64号

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2 基本方針においては,次に掲げる事項を定めるものとする。  (1) 女性の職業生活における活躍の推進に関する基本的な方向

 (2) 事業主が実施すべき女性の職業生活における活躍の推進に関する取組に関する基本的な事項  (3) 女性の職業生活における活躍の推進に関する施策に関する次に掲げる事項

   (イ) 女性の職業生活における活躍を推進するための支援措置に関する事項    (ロ) 職業生活と家庭生活との両立を図るために必要な環境の整備に関する事項    (ハ) その他女性の職業生活における活躍の推進に関する施策に関する重要事項 (4) 前3号に掲げるもののほか,女性の職業生活における活躍を推進するために必要な事項 3 内閣総理大臣は,基本方針の案を作成し,閣議の決定を求めなければならない。

4 内閣総理大臣は,前項の規定による閣議の決定があったときは,遅滞なく,基本方針を公表しなければならない。 5 前2項の規定は,基本方針の変更について準用する。

(都道府県推進計画等)

第6条 都道府県は,基本方針を勘案して,当該都道府県の区域内における女性の職業生活における活躍の推進 に関する施策についての計画(以下この条において「都道府県推進計画」という。)を定めるよう努めるもの とする。

2 市町村は,基本方針(都道府県推進計画が定められているときは,基本方針及び都道府県推進計画)を勘案 して,当該市町村の区域内における女性の職業生活における活躍の推進に関する施策についての計画(次項に おいて「市町村推進計画」という。)を定めるよう努めるものとする。

3 都道府県又は市町村は,都道府県推進計画又は市町村推進計画を定め,又は変更したときは,遅滞なく,こ れを公表しなければならない。

第3章 事業主行動計画等

  第1節 事業主行動計画策定指針

第7条 内閣総理大臣,厚生労働大臣及び総務大臣は,事業主が女性の職業生活における活躍の推進に関する取 組を総合的かつ効果的に実施することができるよう,基本方針に即して,次条第1項に規定する一般事業主行 動計画及び第15条第1項に規定する特定事業主行動計画(次項において「事業主行動計画」と総称する。) の策定に関する指針(以下「事業主行動計画策定指針」という。)を定めなければならない。

2 事業主行動計画策定指針においては,次に掲げる事項につき,事業主行動計画の指針となるべきものを定め るものとする。

 (1) 事業主行動計画の策定に関する基本的な事項

 (2) 女性の職業生活における活躍の推進に関する取組の内容に関する事項  (3) その他女性の職業生活における活躍の推進に関する取組に関する重要事項

3 内閣総理大臣,厚生労働大臣及び総務大臣は,事業主行動計画策定指針を定め,又は変更したときは,遅滞 なく,これを公表しなければならない。

  第2節 一般事業主行動計画

(一般事業主行動計画の策定等)

第8条 国及び地方公共団体以外の事業主(以下「一般事業主」という。)であって,常時雇用する労働者の数 が300人を超えるものは,事業主行動計画策定指針に即して,一般事業主行動計画(一般事業主が実施する 女性の職業生活における活躍の推進に関する取組に関する計画をいう。以下同じ。)を定め,厚生労働省令で 定めるところにより,厚生労働大臣に届け出なければならない。これを変更したときも,同様とする。 2 一般事業主行動計画においては,次に掲げる事項を定めるものとする。

 (1) 計画期間

 (2) 女性の職業生活における活躍の推進に関する取組の実施により達成しようとする目標  (3) 実施しようとする女性の職業生活における活躍の推進に関する取組の内容及びその実施時期

3 第1項に規定する一般事業主は,一般事業主行動計画を定め,又は変更しようとするときは,厚生労働省令 で定めるところにより,採用した労働者に占める女性労働者の割合,男女の継続勤務年数の差異,労働時間の 状況,管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合その他のその事業における女性の職業生活における 活躍に関する状況を把握し,女性の職業生活における活躍を推進するために改善すべき事情について分析した 上で,その結果を勘案して,これを定めなければならない。この場合において,前項第2号の目標について は,採用する労働者に占める女性労働者の割合,男女の継続勤務年数の差異の縮小の割合,労働時間,管理的 地位にある労働者に占める女性労働者の割合その他の数値を用いて定量的に定めなければならない。

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4 第1項に規定する一般事業主は,一般事業主行動計画を定め,又は変更したときは,厚生労働省令で定める ところにより,これを労働者に周知させるための措置を講じなければならない。

5 第1項に規定する一般事業主は,一般事業主行動計画を定め,又は変更したときは,厚生労働省令で定める ところにより,これを公表しなければならない。

6 第1項に規定する一般事業主は,一般事業主行動計画に基づく取組を実施するとともに,一般事業主行動計 画に定められた目標を達成するよう努めなければならない。

7 一般事業主であって,常時雇用する労働者の数が300人以下のものは,事業主行動計画策定指針に即し て,一般事業主行動計画を定め,厚生労働省令で定めるところにより,厚生労働大臣に届け出るよう努めなけ ればならない。これを変更したときも,同様とする。

8 第3項の規定は前項に規定する一般事業主が一般事業主行動計画を定め,又は変更しようとする場合につい て,第4項から第6項までの規定は前項に規定する一般事業主が一般事業主行動計画を定め,又は変更した場 合について,それぞれ準用する。

(基準に適合する一般事業主の認定)

第9条 厚生労働大臣は,前条第1項又は第7項の規定による届出をした一般事業主からの申請に基づき,厚生 労働省令で定めるところにより,当該事業主について,女性の職業生活における活躍の推進に関する取組に関 し,当該取組の実施の状況が優良なものであることその他の厚生労働省令で定める基準に適合するものである 旨の認定を行うことができる。

(認定一般事業主の表示等)

第10条 前条の認定を受けた一般事業主(次条及び第20条第1項において「認定一般事業主」という。) は,商品,役務の提供の用に供する物,商品又は役務の広告又は取引に用いる書類若しくは通信その他の厚生 労働省令で定めるもの(次項において「商品等」という。)に厚生労働大臣の定める表示を付することができ る。

2 何人も,前項の規定による場合を除くほか,商品等に同項の表示又はこれと紛らわしい表示を付してはならない。 (認定の取消し)

第11条 厚生労働大臣は,認定一般事業主が次の各号のいずれかに該当するときは,第9条の認定を取り消す ことができる。

 (1) 第9条に規定する基準に適合しなくなったと認めるとき。  (2) この法律又はこの法律に基づく命令に違反したとき。  (3) 不正の手段により第9条の認定を受けたとき。 (委託募集の特例等)

第12条 承認中小事業主団体の構成員である中小事業主(一般事業主であって,常時雇用する労働者の数が3 00人以下のものをいう。以下この項及び次項において同じ。)が,当該承認中小事業主団体をして女性の職 業生活における活躍の推進に関する取組の実施に関し必要な労働者の募集を行わせようとする場合において, 当該承認中小事業主団体が当該募集に従事しようとするときは,職業安定法(昭和22年法律第141号)第 36条第1項及び第3項の規定は,当該構成員である中小事業主については,適用しない。

2 この条及び次条において「承認中小事業主団体」とは,事業協同組合,協同組合連合会その他の特別の法律 により設立された組合若しくはその連合会であって厚生労働省令で定めるもの又は一般社団法人で中小事業主 を直接又は間接の構成員とするもの(厚生労働省令で定める要件に該当するものに限る。)のうち,その構成 員である中小事業主に対して女性の職業生活における活躍の推進に関する取組を実施するための人材確保に関 する相談及び援助を行うものであって,その申請に基づいて,厚生労働大臣が,当該相談及び援助を適切に行 うための厚生労働省令で定める基準に適合する旨の承認を行ったものをいう。

3 厚生労働大臣は,承認中小事業主団体が前項に規定する基準に適合しなくなったと認めるときは,同項の承 認を取り消すことができる。

4 承認中小事業主団体は,第1項に規定する募集に従事しようとするときは,厚生労働省令で定めるところに より,募集時期,募集人員,募集地域その他の労働者の募集に関する事項で厚生労働省令で定めるものを厚生 労働大臣に届け出なければならない。

5 職業安定法第37条第2項の規定は前項の規定による届出があった場合について,同法第5条の3第1項及 び第3項,第5条の4,第39条,第41条第2項,第48条の3,第48条の4,第50条第1項及び第2 項並びに第51条の2の規定は前項の規定による届出をして労働者の募集に従事する者について,同法第40 条の規定は同項の規定による届出をして労働者の募集に従事する者に対する報酬の供与について,同法第50 条第3項及び第4項の規定はこの項において準用する同条第2項に規定する職権を行う場合について,それぞ れ準用する。この場合において,同法第37条第2項中「労働者の募集を行おうとする者」とあるのは「女性 の職業生活における活躍の推進に関する法律第12条第4項の規定による届出をして労働者の募集に従事しよ うとする者」と,同法第41条第2項中「当該労働者の募集の業務の廃止を命じ,又は期間」とあるのは「期 間」と読み替えるものとする。

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